子供の心を育てる情操教育とは
「情操教育」という言葉が世間的によく聞かれるようになったのはどのくらい前からでしょうか?
少なくとも私が長男を出産した10年くらい前から既にすっかり定着していたような記憶があります。
個人的にも子供が幼いときにどういう経験をするとどういう大人になるかということについてはかなり興味があったので教育に関する本を読んだり近所のセミナーに友達と参加したりということはしてきました。
それで最近知ったのが子供の情操教育にはペットの存在が大きいということです。
子供はどういうわけか動物を飼いたいという気持ちをよく持つものなんですが、それも子供本人が自分の気持ちを育てるために無意識にしていることのようです。
その前に「情操教育」とは何かというそもそも論から話をすると、「情操教育」の定義は学校で行う授業とは別に自然に触れたり芸術作品を多く鑑賞したりすることで知識ではなく「心」を育てていくための方法になります。
私が子供の頃には当時住んでいた家の近くは田舎でたくさんの自然があったのですが、今住んでいるような住宅地ではそうしたものも少なく求めていかないとなかなか自然や動物と子供がふれあう機会というのはありません。
感受性の強い子供のうちにそうした感情に訴えかけられるものに触れておかないと、大人になってもあまり感情のない創造性のとぼしい人になってしまうのだといいます。
どうしてペットが情操教育によいのか
うちでは犬を飼っていますが、子供にとっての情操教育では犬に限らず動物全般とのふれあいがとても効果があると言われています。
というのは生き物というのは人間が作ったものではなく、全く別のしくみをもった生き物なのでそこで自分以外の存在を実感することができるからだといいます。
家の中だけで遊んでいたりすると、目にするのは親や友達など自分と同じ人間ばかりなのでどうしても気持ちが内向きばかりになってその範囲でしかものを考えないということも起こってしまいます。
そこで何か動物と飼ったり植物を飼育したりすると、必ずしも人間の思惑どおりにはいかない場面が出てきたり、積極的に世話をしないと育つことができなかったりするという事態に直面してきます。
情操教育についての専門家さんのうけうりですが、極端な話その植物や動物が死ぬという事態すらも子供の情操には大きな影響を与える一つの教育要素になるんだということです。
情操教育をすることのメリットとは
そこで親としては気になるのが、そうした情操教育が将来にどういった影響が出てくるかということです。
これも専門家の書かれた本を読んだ内容のうろ覚えですが、情操教育として子供の時から多くの動植物や芸術作品と触れた場合には、大人になってから例えば何かの文書や広告などを見た時にそれを作った人の意図や意識に訴える部分をいろいろな考え方から分析をすることができ、さらにそれを自分のものにすることができるようになるんだといいます。
最近は子供に関する問題で「嬉しい、悲しいといった感情が希薄」といったことが伝えられることもあるようですが、それはやはり幼い時期に情操教育が不足していたために何かの事態に直面したときにどういうふうに気持ちを持ったらいいのかがわからないまま大人になってしまったということなんでしょう。
教育のためというとなんだかあざといような感じもしますが、我が家ではできるだけ長男には子供時代を思い切り楽しんでもらいたいと思っています。
それで将来愛犬ココが息子にとって大きな存在になってくれていたらいいですね。